タスクを「やること」じゃなく「最初の動作」で書く
タスクリストに「企画書を書く」と書いて、一向に着手できない。
タスクリストに「企画書を書く」と書いて、一向に着手できない。
そういうことが、しばらく前まで頻繁にありました。タスクはリストに入っている。締め切りも分かっている。でも画面を前にして、なぜか手が動かない。
原因を考えていて、気づいたことがあります。「企画書を書く」というのは、タスクではなくゴールなのかもしれない、と。
「やること」と「最初の動作」は違う
「企画書を書く」をタスクとして書いてしまうと、それを実行するために脳がいくつかの判断をしなければなりません。
どこから始めるか。構成はどうするか。どのくらいの量を書くか。まず事実整理からか、それともアウトラインからか——。
そういった判断をすべて「着手する瞬間」に押し込んでいると、始めるだけでエネルギーがかかります。特に集中できていないときや疲れているときは、判断そのものが重くなって、結果的に先送りになる。
「最初の動作」で書くようにしたのは、その問題への対策でした。
動作レベルまで落とすと、始まる
たとえば「企画書を書く」ではなく、「空白のファイルを開いて、タイトルだけ書く」と書く。
それだけです。
タイトルを書いたら次に何をするかは、そのとき考えればいい。ゴールまで全部考えてからでないと動けない、という縛りをタスクの書き方によって自分に課していたわけです。
他にも:
- 「資料を読む」→「PDFを開いて最初の1ページだけ読む」
- 「メールに返信する」→「返信ウィンドウを開いて宛先を入力する」
- 「コードを書く」→「ファイルを開いてコメントで今日やることを1行書く」
動作レベルまで落とすと、「始める」ためのエネルギーが減ります。始まってしまえば、多くの場合そのまま続けられる。
これはポモドーロとは少し違う
似た話として「ポモドーロ・テクニック」があります。時間を区切って集中する方法です。でも私が気にしているのは「何分集中するか」ではなくて、「最初の一手をどうやって起こすか」です。
タイマーをセットしても、「何をやるか決まっていない」と結局始められないことがありました。最初の動作が決まっていないと、25分間の使い方が分からない。
タイマーよりも先に「最初の動作」を決める。そのほうが個人的には効きました。
FocusBurstで試していること
ちょうど今、この考え方を元に集中支援アプリを作っています。FocusBurstといいます。
設計の中心に置いたのが「今すぐできる最初の一手を提示する」という機能です。大きなタスクを入力すると、「今これだけやれ」という最小単位を返してくる。タスク全体を見ずに、目の前の一歩だけを見る。
まだ開発中ですが、自分自身が必要だと思って作っているツールです。
タスクの書き方を変えるだけで、着手のしやすさはかなり変わります。
「やること」ではなく「最初の動作」。試してみる価値はあると思います。