ゼロから始めるClaude Code - #6 次の一歩
MCP・サブエージェント・hooksの入り口を紹介し、シリーズ全体を振り返ります。ここから先の中級者向け応用機能への道標となる最終回です。
シリーズもいよいよ最終回です。
ここまでで、Claude Codeを「触ったことがない」状態から、「アプリを作って、業務を自動化できる」ところまで一緒に進んできました。これだけでも、日常の仕事は十分楽になっているはずです。
最終回の今回は、ここから先に広がる応用機能を、興味を持てる入り口だけ紹介します。MCP・サブエージェント・hooks——名前は聞いたことがあるけど何だか難しそう、という機能たちです。
全部を一度に使いこなす必要はありません。興味の出たものから掘り下げるくらいの気持ちで読んでください。
ここまでで何ができるようになったか
まずは、シリーズ全体を振り返っておきます。
- #1: Claude Codeとは何か、なぜ今触るべきかを整理した
- #2: ターミナル・Node.jsからインストールして、最初の対話まで進めた
- #3: プロンプトの基本・
@メンション・Plan mode・スラッシュコマンドをハンズオンで体験した - #4: ブラウザで動くToDoアプリを、対話だけで完成させた
- #5: 定型プロンプトをカスタムスラッシュコマンドに昇格させて、業務の自動化を体験した
ここまでの内容だけで、「コードを書いたことがない」状態は完全に卒業です。あとは、自分の業務に合わせて応用していくだけです。
次の一歩①:MCP(外部ツールとつなげる)
MCP(Model Context Protocol)は、Claude Codeに外部の道具を渡す仕組みです。
これまで紹介してきたClaude Codeは、基本的に「自分のPCの中のファイル」を扱う前提でした。MCPを使うと、その範囲が一気に広がります。
たとえば、こんなことができるようになります。
- Slack: 「先週のチャンネルから議論をまとめて」
- Google Drive: 「あのフォルダの議事録mdを読み込んで」
- データベース: 「先月の売上を集計して」
- GitHub: 「リポジトリのIssue一覧を整理して」
公式や有志がたくさんのMCPサーバーを公開しています。設定もそれほど複雑ではなく、コマンド1つで導入できるものが多いです。
「外部のサービスとAIをつなげたい」と思ったら、まずMCPを調べてみてください。自分の業務環境に合わせて、Claude Codeを「自分専用に拡張できる」——これがMCPの面白さです。
次の一歩②:サブエージェント(仕事を分業させる)
サブエージェントは、Claude Codeの中で「自分専用のAI部下」を雇うような機能です。
メインのClaude Codeとは別に、特定の役割に特化したエージェントを立ち上げて、そこに仕事を任せられます。
- コーディング専門エージェント: 実装作業だけを任せる
- レビュー専門エージェント: 第三者の目線でコードをチェックさせる
- 調査専門エージェント: 大量のドキュメントを読み込んで要点を返す
サブエージェントの大きな特徴は、メインの会話とは独立したコンテキストで動くことです。サブエージェントが大量のファイルを読み込んでも、その内容はメイン側に流れてきません。返ってくるのは要約だけです。
これによって、長時間の作業でも、メインの対話をクリーンに保てるようになります。プロデューサーが各セクションのプロを束ねている、そんなイメージです。
中級者になったら、まず取り組みたいのがこのサブエージェントの使いこなしです。
次の一歩③:hooks(自動で何か走らせる)
hooksは、特定のタイミングで決まった処理を自動で走らせる仕組みです。
たとえばこんな使い方ができます。
- ファイルを保存したら自動でlintを走らせる
- コミット前に自動でテストを実行する
- 作業を終えたタイミングで自動で通知を出す
- ツール出力が大きくなりすぎないように、自動でフィルタリングする
設定はやや上級者向けですが、「毎回やっているチェック作業」を完全に自動化できるのが強みです。
最初から触る必要はありませんが、Claude Codeに慣れてきて「同じ作業を毎回やってるな」と感じはじめたら、hooksの出番です。
もう一つ大事な話:コンテキストとどう付き合うか
ここまで紹介した3つの応用機能(MCP・サブエージェント・hooks)と並んで、中級者になるなら必ず押さえておきたいテーマがあります。
それがコンテキスト管理です。
Claude Codeを使い込むほど、会話が長くなり、読み込んだファイルが積み上がり、動きが重くなったり、上限に当たりやすくなったりします。これは仕組み上避けられない問題で、**「セッションをどう短く保つか」**が中級者の必須スキルになります。
このテーマについては、以前に記事を1本まとめています。本シリーズを終えた次に読むのにちょうどいい内容になっているので、よかったらこちらへどうぞ。
サブエージェントとMANAGEMENT.mdを使って、セッションを使い捨てにするという運用方法を紹介しています。本シリーズで紹介した範囲の延長線上にあるので、自然に読み進められると思います。
シリーズを終えて
ここまで読んでくださった方は、もう「ゼロから」ではありません。
- ターミナルの中で、Claude Codeを起動できる
- プロンプトを書いて、自分の手元で結果を受け取れる
- アプリを作れる
- 業務を自動化できる
- 次の一歩に何があるかも知っている
これだけ知っていれば、日々の仕事は確実に変わっています。あとは、興味の出たものから手を伸ばしていくだけです。
このシリーズが、Claude Codeを「触ってみたい」と思っていた誰かの背中を押せたなら、書いた甲斐がありました。
最後に、もしこのシリーズが役に立ったら、Xでこの記事をシェアいただけると嬉しいです。
ハッシュタグ例:
#エンジニアと繋がりたい#社内DX#ClaudeCode#生成AI
これからもClaude Codeや生成AI周りの実践記事を書いていきます。続きが気になる方は、ぜひフォローしてください。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。