AIで「作る」はじめの一歩|Claudeで何ができる?

コードを書かなくてもAIと対話するだけでBotからWebアプリまで作れる。Claudeを使った「一緒にモノを作る」体験を実例3つとともに紹介します。

March 10, 202613 min read

私は社内SEとして、社内システムの開発や運用に携わっています。 そんな私ですが、最近コードをほとんど書いていません。開発の大半を、ClaudeというAIツールに任せています。やっているのは、AIとの対話とレビューくらい。それでもシステムは問題なく完成します。

Claudeでいくつもシステムを開発しているうちに思ったのは、「これ、エンジニアに限らず誰でも使えるツールだな」ということです。 ということで、今日は誰でも生成AIの力で「モノを作る」ことができるようになるために、Claudeの使い方や魅力を私なりにまとめてみます。

「今までまったく使ったことがない」「使ってはいるけれど使いこなせている自信はない」という方々に、ぜひ参考にしていただければと思います!

Claudeとは

Claudeは、AI開発企業のAnthropic社が提供するAIアシスタントです。ChatGPTやGeminiと同じような対話型AIですが、大きな特徴があります。それは**「一緒にモノを作れる」**こと。

自然言語で「こういうものが作りたい」と伝えれば、AIが質問を返してきて、やり取りを重ねながら形にしてくれます。コードを書くこともファイルを作ることもAIがやってくれるので、プログラミングの知識は必要ありません。

ブラウザからチャット感覚で使うこともできますし、ターミナル上でより本格的な開発に使うこともできます。どちらも本質は同じで、AIとの対話でモノを作る体験です。

実例で見る「AIと一緒にモノを作る」体験

ChatGPTを日常的に使っている人は今や多いと思います。ChatGPTが「聞けば答えてくれるツール」だとすれば、Claudeは「一緒にモノを作ってくれるツール」です。

具体的にどんなことができるのか、私が実際にやった3つの例を紹介します。

例1:業務用のリマインドBotを作る

社内SEの業務で、Google Apps Script(GAS)とスプレッドシートを使ったリマインド通知Botを作ることがあります。「毎週月曜に未処理のタスク一覧をチャットに通知してほしい」といった要望に対して、Claudeに以下のように伝えるだけです。

「GASとスプレッドシートを使って、未処理タスクを毎週月曜にGoogle Chatに通知するBotを作りたい」

するとAIが「スプレッドシートのどの列がタスク名ですか?」「完了済みの判定はどうしますか?」と質問を返してくれるので、会話しながら仕様を固めていきます。コードはすべてAIが書いてくれるので、こちらはスプレッドシートの構成と通知の内容を決めるだけ。

AIはまずどのような仕様にするかを私に質問してからシステムの「計画書」を作ってくれます。私はそれをざっと読み、大きく間違っていなければ承認します(これは脳死で承認しても後からどうにでもなります)。するとAIがコードを書き始め、しばらく待てば完成です。 出来上がったものがイメージと違えば、それを伝えれば修正も柔軟に行ってくれます。

この手のBotは、プログラミング経験がなくても十分作れます。「通知対象のデータはどうする?」「どのツールを使う?」など迷ってしまうこともあるかもしれませんが、それも全てAIに聞いてみれば良いのです。 GASとスプレッドシートでチャットボットを作る方法は、こちらの記事でも詳しく紹介していますのでぜひ読んでみてください。

例2:家計管理を自動化する

私はマネーフォワードMEで家計管理をしているのですが、Claudeに入出金履歴のCSVを渡して分析してもらっています。

今年は貯金を増やす一年にしようと思ったのですが、お金の管理は苦手です。マネーフォワードMEはクレカや銀行口座と連携できるので、入出金の履歴はほぼ全てがデータとして残っていました。 そこで、Claudeに家計管理を手伝ってもらうことにしました。

まずは自分でCSVをダウンロードしてきて、「貯金を増やしたいから家計の分析をして予算計画を立てて」とお願いしました。するとカテゴリごとの支出傾向を分析して、月々の予算を項目ごとに提案してくれました。

ここまでならChatGPTやGeminiなどのチャット型ツールでも十分にできたでしょう。 Claudeの良いところはここからです。

「この分析を毎月やるのは面倒だから、CSVのダウンロードからダッシュボードの更新まで全部自動化したい」と伝えたところ、Claudeはデータ取得スクリプト、分析ロジック、ダッシュボード生成まで一式を作り上げてくれました。さらに「定期的に自動実行したい」と言えば、定期タスクへの登録まで行ってくれます。

最初は「ちょっとCSVを見てほしい」くらいの気持ちで始めたのに、気づけば家計管理が丸ごと自動化されていました。対話を重ねるうちに、やりたいことがどんどん具体化されて、形になっていく。 これがClaudeの面白さです。

例3:ブログ記事の作成をサポートしてもらう

私がnoteに記事を投稿する時、必ず投稿前にClaudeにチェックをしてもらっています。 誤字脱字がないか、矛盾している箇所がないか、読みづらい構成になっていないか、事実と異なる記載がないか...。 さまざまな視点からチェックしてもらうことでより良い記事を投稿できるようにしています。

この作業を私がGeminiではなくClaudeにお願いしているのは、Claudeが「これまでのブログ記事も参照してチェックできる」からです。 私は「Obsidian」というメモツールを使っており、これまでのブログ原稿やナレッジメモなどを全てファイルとして保管しています。

PC内にあるファイルは、すべてClaudeも見ることができます。 私はブログ関連のファイルがまとまっているフォルダを指定して、そこで記事のチェックをClaudeに依頼します。すると、これまでの記事の内容や、私のパーソナリティも鑑みながら適切な修正を提案してくれるのです。 さらに、原稿のファイルに直接書き込みもしてくれるので、Obsidianを開いている横でClaudeを立ち上げることで、共同編集のような使い方もできます。修正案をファイルに貼り付けて...という煩わしさもありません。


3つの例に共通しているのは、こちらがコードを書いていないことです。必要なのは「こういうことがしたい」を言葉にすることだけ。あとはAIが質問しながら一緒に形にしてくれます。

非エンジニアの方が何かシステムを作ろうとした時、「環境構築」が最初の鬼門になります。コードを動かすための環境を作らないことには、コードが完成しても使ってみることができません。 しかしClaudeはPCを直接見ることができるため、環境構築からサポート(あるいは丸投げ)することが可能です。これはプログラミング未経験の方にとって、かなり大きなメリットになるでしょう。

Claudeを始めるには

興味を持った方のために、始め方を紹介します。

必要なもの

  • PC(Mac / Windows / Linux)またはスマートフォン
  • Anthropicのアカウント(メールアドレスまたはGoogleアカウントで登録できます)

無料でも使える

claude.aiにアクセスしてアカウントを作れば、無料ですぐに使い始められます。まずは気軽に触ってみてください。

無料プランでも対話やファイルの分析は十分に体験できます。ただし、この記事で紹介したような「一緒にモノを作る」機能をフルに使うには、有料プラン(Proプラン: 月額20ドル)への加入が必要です。

使い方は大きく2つ

使い方向いている人できること
ブラウザ(claude.ai)誰でもチャットでの対話、ファイルの分析、一緒にモノを作る
ターミナル / デスクトップアプリPCでの作業に慣れている人上記に加え、PC上のファイルを直接編集、コマンド実行、本格的な開発

この記事の例2(家計分析)や例3(ブログチェック)のような使い方は、ブラウザからすぐに始められます。例1(Bot開発)のようにコードを書いて動かす場合は、ターミナルやデスクトップアプリが便利です。

最初はブラウザから使ってみて、「もっといろいろやりたい」と思ったらデスクトップアプリを試してみる、という流れがおすすめです。

おわりに

「自分にはプログラミングの知識がないから」と思っている方にこそ、一度試してみてほしいツールです。

技術の恩恵がより多くの人に届く時代になりつつあります。この記事が、その一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。

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